フィールドとチャートのタイプ〜Tableauでクロス集計表を作成する #tableau
はじめに こんにちは。DI部のtamaです。
本エントリは、Tableau Desktop Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。
本エントリの概要
今回はクロス集計の作成方法と、その使用場面について、見ていきたいと思います。
クロス集計とは
縦軸と横軸に、それぞれ複数の項目を配置し、それらを掛け合わせて、色々な軸のクロスで分析するための方法となります。
クロス集計を作成してみる
作業環境
- MacOS High Sierra 10.13.1
- Tableau 10.4.1
使用データ
- Tableau付属のサンプルスーパーストア
クロスしたい項目(ディメンション)を配置する
まず、クロスしたい項目(分析したい軸)を配置します。 「メーカーと年度をクロスして売上を見たい」という方針があると仮定して、「オーダー日」と「メーカー」をそれぞれ配置します。
表示したい数値(メジャー)を配置する
「売上」を見たいので、「売上」をビューの中にドラッグします。
これでクロス集計の原型は完成です。
クロスしたい項目をさらに増やす
この表から、さらに別の軸で分けて見たい場合も考えられます。 ここでは、「地域別ではどうなのか」という疑問が出たと想定して、「地域」を行シェルフに配置します。 このように、ディメンションを行や列シェルフに追加していくことで、クロス項目を増やすことができます。
ディメンションの区切りの中で割合を計算してみる
年度×地域×メーカーの売上を把握することはできました。 ここで、さらにもう一つ問いが出たとしましょう。「年度毎・メーカー別で、売上の割合が高い地域が知りたい」とします。
こういう場合は表計算を使用します。 マークシェルフの「合計(売上)」を右クリックし、「表計算の追加」を選択します。
すると、表計算のメニューが出てきますので、以下のように設定します。
- 計算タイプ:合計に対する割合
- 次を使用して計算:ペイン(下)
この「次を使用して計算」がキモでして、ここで計算する範囲を指定します。 今回は「年度×メーカーの中で、地域別の売上割合」が知りたいので、このように設定しました。 (画像のように、設定中は計算範囲が光るので参考にしましょう)
これで完成です。
例えば、Ames社は2014年は中部地方が一番売上の割合が多いですが、2015年はその座を関東地方にとられていることがわかります。
クロス集計の使用場面
一般的には…
- アンケートの集計結果を出したいとき
- 帳票的なビューを作成したいとき
などに使われることが多いと思われます。
個人的には…
これはあくまで個人的な意見ですが、業務上必ずクロス集計にする必要がない限り(会社命令など)、クロス集計は使わない方が良いと思っています。 Tableauは「データを可視化して、深掘りしていく」作業に向いているBIツールですが、クロス集計のように、数値が羅列していると、データの特徴や違いに気づくことが難しく、分析を深掘りしていくことに繋がりにくくなってしまいます。 一応、クロス集計の中で、文字色や背景色を変えて目立たせることもできますが、それをするくらいであれば、さっさと何らかのグラフにしてしまった方が良いと思います。
おわりに
今回はクロス集計について見てきました。データ分析において、個人的にオススメしない表ですが、認定資格試験の範囲にきっちり入っているので、ちゃんと理解はしておきましょう。